[BBS投稿No.32]
日時/場所 インシデントの内容
コックピットへの海水の侵入、漕行が困難な状態に陥る
ツアー状況
- 友人と私の2人で、愛知県三河湾の沖10Kmに浮かぶ佐久島の艇庫に置いてあった別の友人のシーカヤックを、私が取りに行ったプライベート・ツーリング
インシデントの詳細
- 前の日に、渡船で島に渡りその晩は深夜まで深酒、朝9:00頃、目が覚めたのだが、軽い二日酔い。テレビで前日のプロ野球の勝敗結果が知りたくて、テレビを見ながらのんびり出発支度をしていました。ふと気が付くとアミ戸を抜ける『ピュ〜〜〜〜』という強い風の音。おお慌てで、出発準備を開始しました。
- 友人が、シーカヤック出艇準備のやたら早い人で、私が準備を完了する何分も前に、すでに準備を終え海上でプカプカして待ちくたびれておりました。
- 出艇場所を漕ぎ出して、海の上で気が付いたのことは、ラダーペダルの位置が自分より、小柄な友人のセッティングのままなのと、友人のカヤックのコーミングのサイズと、私の愛用のサイズ調整可能なスプレー・スカートとの、サイズが合っていないことでした。
- 私は、何分も待たせて申し訳無い気分があり、ここで、出艇場所に戻って調整し直したいとついつい言い出せずに漕ぎ続けていました。
- 風と波は次第に強さを増す一方です。スプレースカートは付けているのですが、コーミングに装着できてないので、波が高くてコックピットの中にじゃんじゃん水が入ってきます。5分毎にビルジポンプで排水しなくてはいけなくなってしまいました。
- ラダーペダルのセッティングをしていないから、ラダーを使うことが出来ず、風上にバウが向かうクセの強い艇のため、バウを進行方向に向けるためパドリングは右のスウィープのみ。フォワードストロークとの比率が10:0でした。右のスウィープのみのため、非常に疲れ、推進力も弱く、スピードが全然出ませんでした。強風と波に、舟の向きを進行方向に合わせるだけので、いっぱいでした。
- 海の上にでれば、「まあ、どうにかなるさ」というような気持ちだったですが、実際は避難できる場所はどこにもなく、「どうにもならない」という状況でした。
処置
- 途中でラダーペダルにむりやり足をかければ、なんとか使えることに気が付き、非常に窮屈で足が張り、痺れるのですが、ラダーが使えるようになりました。
- 幸い、風向きが進行方向と一致していたため風を背中に受けることで陸に向かって押し流されたのと、追い波を使ってのサーフィンで、なんとか目的地まで帰ることができました。
原因
- ラダーペダル、スプレースカートのセッティングを忘れた。強風時、それもこれからどんどん強くなっていくと予想できるのに漕ぎ出してしまった。
反省/対策
- 反省:
- シーカヤックを始めて3シーズン目を迎え、すでにその年も佐久島への渡りは何回もやっており、すっかり慣れてきた時期でした。そうした心のゆるみがどこかにあったような気がします。「慣れによる危機意識のマヒ」
- 対策:
- 1.セルフチェックをする。
- 出発前にカヤックの点検・調節、装備の確認 などの方法
- (1)カヤックのまわりに装備を置いてみる方式
- 1.頭の先から、足の先までの身に付ける装備をチェックする。
- 帽子、サングラス、日焼け止め、・・・、パドリング・シューズ 全身を上から下まで思い浮かべます。
- 2.艇を見ながら、バウからスターンへチェックする。装備は、いつも入れておく場所、セットする場所にあるかどうかチェックする。ビルジポンプ、パドルフロート、ネット、お茶、GPS、コンパス、・・・、トイレットペーパー、車の鍵、スペアパドル。
- 3.フットペダル、ラダーペダル、スプレースカートなどのセッティング。
- 4.ハッチの締め付け、ラダーもしくはスケグの確認。
- (2)チェックリストを作成する。
- チェックリスト自体を、忘れてしまったり、なくしてしまう可能性もある。)
- (3)ツアーリーダーを明確に決め、その人がチェック、指摘し、ミスなどをつぶしていく。
- しかし、全てをツアーリーダーまかせにして、自分で考えない、自分で判断しないというメンバーになる可能性が存在する。そんな他人まかせの人が、いざ単独で行動しなければならない場合などで、問題が発生するという弊害も考えられる。
- (4)出艇前に装備品、セッティングの必要な事柄をまとめた語呂合わせを考案する。
- 調味料の「さしすせそ」、あるいは「数え歌」「ひとよひとよにひとみごろ」「富士山麓にオーム鳴く」「水兵リーベ・・・」のような覚えやすい歌、文章を考案する。(現時点で、考案されていないのだから、結局現実に実行できない。)
- 2.離岸後に調整不足に気づいた場合、勇気を持って再び上陸し、やり直す。
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