[BBS投稿No.9]

日時/場所 
2001年6月2日(土)正午頃 / 岡山県牛窓町黒島の北のビーチ
インシデントの内容
転倒による掌部の打撲
ツアー状況
『シーカヤック・ミーティング in 牛窓』の初心者グループ。
グループの推定人数30名。
責任者はガイドRyu H. Takahashi及び吉川 寛の2名。
インシデントの詳細
 初心者のタンデム艇9艇を含む、30名程度の大規模なグループ。昼食休憩が終了し、前島に移動するために出艇準備をしていた時にインシデント発生。
 被害者Kさんは、タンデム艇のスターンを持ち、海を背にして後向きにカヤックを運んでいた。現場の海は拳大〜バレーボール大の石が波打ち際に転がり、アマモが群生し、さらに泥のためにほとんど透明度が無くて滑り易いという状況。被害者は自分の後ろにある大き目の石に気付かないままに後ずさり。それに気付いたRyuが声をかけようとしたが時既に遅く、彼女は後向きのままつまづく。
 幸い本格的な転倒にはならず、臀部と左手をつくだけに終わったが、重いカヤックを運搬中だったため、左手掌に軽い打撲傷を負った。
 カヤック、及び一緒にカヤックを運んでいたパートナーは無傷。
処置
 Ryuがすぐに外傷を確認したが、とりあえず無事を確認。転んだ状況をすべて見ていたが、あれならば大きな怪我はないものと判断出来たので、とりあえず様子を見つつパドリングしてもらう事に。前島上陸後に本人が冷やした後、ツアーに同行していたアロマセラピストが、ラヴェンダーのエッセンシャルオイルで湿布。
原因
◎直接原因 - 後方未確認のまま慣れないカヤックを運搬していたこと。

◎誘発原因 - 特にここの海岸線は足場が非常に悪かったにも関わらず、ツアー責任者(この場合はRyu及び吉川)が、運搬時の注意事項をきちんと伝えていなかったこと。
反省/対策
◎反省 - 幸いにも小さな怪我で済んだが、骨折、頭や脊椎の損傷などの大怪我や、カヤック破損といった大きな事故に繋がりかねないケースだった。
初心者がカヤックを運搬する際には様々な危険がついてまわるので、今回のインシデントは、上記のように明らかにガイドのインストラクションの不備によるもの。次回よりインストラクション時に状況に応じたカヤックの運搬方法を付け加える事。

◎対策
 ○個々のカヤッカー - 転倒による事故は上陸時及び出艇時に起こり易い事を頭に入れておき、足場の確認などを怠らない。

 ○ツアー責任者 - 初心者が含まれている場合は特に、この点をグループ全体に徹底すること。

 蛇足ながら、初心者の場合はコクピット内で足がしびれている事が原因で、上陸時に転倒することも珍しくないので、上陸する浜が今回のように危険物の多い場合は、上陸前にその点もインストラクションすべきだろう。
 ちなみに足のしびれの原因としては、
・シート形状
・フットレスト、フットペダル類が近すぎる
・フィッティングがタイトすぎる
・ドライスーツなどによる脚部の圧迫
などが挙げられる。さらに初心者の場合は緊張で身体が強張っているために、足がしびれやすい傾向があるようにも思われる。







HOMEIncident Report>転倒による掌部の打撲